価格表の並びは高い方と安い方、どっちが正解?『説得とヤル気の科学』

サカタカツミさんから教えて頂いた『説得とヤル気の科学 ―最新心理学研究が解き明かす「その気にさせる」メカニズム』。ビジネス書じゃなく心理学の本なんだけどタイトル通り、こちらの希望に気持よく応じてもらう方法が書いてあります。
説得とヤル気の科学 ―最新心理学研究が解き明かす「その気にさせる」メカニズム

この手の本はロバート・B・チャルディーニの『影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばく』が有名だし、実際にこの本にも多く『影響力の武器』から引用されていますが、こちらは理論+実践の組み合わせになっており、現代の「わー、あるある!」シチュエーションがいっぱいです。

例えば、もうすぐ消費税アップで価格表を書き換えなければいけない事業者さんも多いかと思います。さて、商品やサービスの表示は高い方から書いたほうがいいでしょうか、安い方から書いたほうがいいでしょうか?

ちーん、はい、答えは高いものから!

心理学者のトベルスキーとカーネマンの「アンカリング(係留)」の研究によると「アンカーポイント(基準点)」が与えられると、それが期待や予測の基準点になってしまうとのこと。

高い金額からかくと最初に目に入る数字がアンカーポイントになり、それ以降の金額は最初の金額に比べてたいして高くない、という印象を持たせることができるのです。

この他にも「爆発的に広める」「馬子にも衣装」「カジノ経営者の「奥の手」」「集中できる時間は意外に短い」「覚えてもらうには」などなどキャッチーな項目がいっぱい。

よく「ろくろを回しまくるIT業界人」で、インタビューされてる人がネタ化されてますが、あれも知らないうちに意味を発信しているんですよ。

ああ、やっぱりビジネスっぽいから関係ないやと思った人!それ、人生損してます。

「慈善事業に寄付して欲しい」「寄付が倍増」「市民にリサイクルを実践してほしい」「年をとるにつれて後悔しなくなる」なんて、興味あるでしょ?

私もマンションで寄付や町内会費を集めるときに、このワザを駆使してみなさんに気持よく払ってもらおうと思っています。

人間の脳が1~2年で爆発的に進化したら心理学なんて学問は成り立たないわけで、つまり太古の昔から脳はそういうメカニズムになっているんだよ!ってことなので、いったん身につけたら一生使えるワザが満載です。

人と人との「インターフェースデザイン」の帯文通り、円滑な人間関係を築きたい方は超オススメいたします。


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by mitchyPR | 2014-03-24 09:10 | 本のこと

ヤマモト・ピーアール 水牧美智子