東北の「オーロラ」を探せ!『ツアコン!』

相戸結衣さんから新刊『ツアコン!』をご献本頂きました。ありがとうございます!

ツアコン! (宝島社文庫『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)

相戸さんといえばラブスト大賞を受賞した前作の『さくら動物病院』で、すごい取材力を審査員の方々に評価されていましたが、今回の本も取材力が光ります。

主人公は仙台の観光会社、けやきラウンジの新人ツアコンの香月南。

個性的なお客さまたちの添乗やサポートに日々振り回されながら、周囲の助けによって自分が扱っているのは旅行商品そのものではないことに気づき一人前のツアコンへと成長していく…。

というお話です。

読むまでは観光地とおみやげ売り場を効率的にまわって解散でしょー?と思っていたパッケージツアーですが、その裏には「そこまでやるか!?」というくらいの努力があるんですねえ。旅行会社の人って本当にすごい。

確かに、旅行で有名な観光地を見るのもいいんだけど、それ以上に、その土地の文化や人々と触れ合うのが楽しいわけで。

オーロラが見られる現地の人は、オーロラは当たり前でありふれたものだけど、よそから来た人は初めて見るオーロラに感動する。

そういった、現地の人が「なんでこんなものが?」と思うものが他所の人には新鮮という現象を「その土地のオーロラ」と本文中で表現しています。

「オーロラ」とは何なのかに気づいた南はきっと多くの人と地方を盛り上げられる素敵なツアコンになれるでしょう。

あと、個人的にはエセ関西人の馬渕と、京都の老舗お茶屋出身の中原のバトルが面白かったので、もっと早くに馬渕を登場させて二人でチクチクとバトルをして欲しかったなあ(笑)

旅行会社に興味があるひとはもちろん、地方を盛り上げたいと思っている人、自分たちができる「おもてなし」ってなんだ!?と思っている方にも読んで頂きたい1冊です。


※表紙のイラストを書いた丹下京子さんのイラストボツ画集がなんと作品サイトで見られます。
やっぱり採用案は「可愛いくてがんばりやで元気な新人ツアコンさん」という感じが出てますね!
http://www.tis-home.com/kyoko-tange/works/105


ツアコン! (宝島社文庫『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)
相戸 結衣
宝島社 (2014-07-04)
売り上げランキング: 131,596

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by mitchyPR | 2014-07-17 10:36 | 本のこと

ヤマモト・ピーアール 水牧美智子