トップ営業マンが書いた異色の小説『営業の悪魔』

やばい。最初の数ページ、主人公のネガティブで煮え切らないっぷりにイライラする。

…でも、でも、イライラする、ということは著者の長谷川千波さんのたくらみにすっかりハマってしまったわけで。

何なの?何なの?? とページをめくる手が止まりません。

営業の悪魔――「チキンハートでネガティブ思考のお前に何ができる?」

この手の小説はノウハウの羅列になりがちですが、中盤から漂うきな臭さからのラストへの怒涛のストーリー!

最後まで読み終わってからまた1章を読むと、登場人物の行動やセリフが最初に読んだ時と意味がまったく違ってきて面白い。

出てくる人はみんなそれぞれの立場で男も女も平等に腹黒いんだけど、なぜか誰よりも純粋なところがあったりして、全員が絶対の悪人ではないしキライになれない。これがセールスマンの人間的魅力ってやつですかね…。

そんなキャラクターたちがイキイキするのも著者の営業体験によるものだし、いったい千波姐さんはどんな修羅場をくぐり抜けてきたのかしら、と興味がつきません。

いますぐ売上をあげる○○、みたいな直接的なノウハウではなくビジネスをする上で大事なことに気がつくための1冊と言ってもいいと思う。

営業したことがある人なら誰でも、読めば心臓がキュッとなったり耳が痛かったりする話もありますが、自分のためになることなので主人公のように逃げずに言葉を受け取ろうと思います。




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by mitchyPR | 2015-02-09 08:50 | 本のこと

ヤマモト・ピーアール 水牧美智子